『若冲になったアメリカ人?ジョー・D・プライス物語』

07/06/25 | カテゴリー:日記的 | | 1 コメント

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若冲始め日本美術のコレクターで知られるプライスさんの伝記ともいうべき
本が出版され、送られてきたので読んだ。なんと素敵な人生。

↑『若冲になったアメリカ人?ジョー・D・プライス物語』小学館。1,890円


内容はプライスさんの一代記とプライスコレクションのできるまでの話。
伝記的な内容だが、形式は美術史家の山下裕二氏との対談の形をとっている。
だから、読みやすい。二人の話に引き込まれる。
ジョー・プライスさんの話を補足する形で奥様のエツコさんも話をしている。
それにしても、エツコさんの果たした役割の大きさがわかる。
1960年代にアメリカのしかも保守的な地方(当時はオクラホマに住んでいた)
に日本人が嫁ぐというのは並大抵な苦労ではなかったはずだ。
去年出したブルータスの特集「若冲を見たか?」でも山下先生と一緒に
ロサンジェルス近郊のプライスさんのお宅に行って、インタビューをして
いただいていて、僕も立ち会っているので、この本の話の大半は知って
いるのだが、もう一度整理しながらさらに突っ込んだ話もあって興味深い。
先日の愛知県美術館への巡回を最後にプライスコレクション展は閉幕して、
残念だが、あの展覧会があったためにプライスさんは奥様とともに
長く日本に滞在して、精力的に移動もしたのでこの本が出来上がったとも言える。
山下先生とプライスさん宅に行ったとき、あの有名な枡目描き屏風の絵を
写したタイルの風呂で、二人の裸の写真を撮った。
世界的な美術コレクターと気鋭の日本美術史家をふたりいっぺんに裸にして、
撮影し、それを掲載してしまう雑誌なんてブルータスくらいだろう。
なんとも気さくな二人である。
この風呂、大きなプライス邸の中ではことのほか小さく(ほかにも風呂はある)、
カメラマン泣かせだった。僕たちはLAのダウンタウンのSammy’s Cameraに
電話して、ペンタックス67の魚眼レンズを予約して、借りに行った。
ここでは特集では使わなかった人物抜きの写真を借りて掲出しておこう。

↑引きもないし、窓も開かないので、壁に張り付いて撮影。(c)Yuji Ono

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1 コメント {コメントする}
  • e,nakae

    こんにちは。
    鈴木さんのブログのファンです。(前から読ませていただいております、いつも勉強になります。)
    いつもいつも、編集者(フクヘンさん)の教養の広さに脱帽しています。
    今回の写真は面白いですね。お風呂場が宝物(宝玉)に見えます!!
    紹介されている本は昨日、池袋のジュング堂で平積みで売られていました。数冊本を買い終わった時点で気づいたので、買い損ねました。今度購入したいです。

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