「石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」

10/08/25 | カテゴリー:美術展 | | 1 コメント

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気鋭の建築家、石上純也氏の展覧会が始まっている。

「石上純也展 建築はどこまで小さく、あるいは、

どこまで大きくひろがっていくのだろうか?」

彼は、2009年、日本建築学会賞を受賞。

ヴェネチア・ビエンナーレ建築展には、2008年に日本館、

2010年にグループ展と2回連続で参加している。

 

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資生堂ギャラリーにて。10月17日(日)まで。


石上氏は英国の出版社、テームズ・アンド・ハドソン(Thames & Hudson)から、

2011年に出版予定の本を制作中。単なる建築の作品集やプラン集ではなく、

彼が建築について、自然について、地球についてどう考え、とらえているか、

それをも見渡す本を構想中なのである。

この展覧会では、模型を主体とした展示によって、その独自の発想の主要なもの

約60点を選び、われわれに伝えてくれている。

その中から、一部を紹介しよう。


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↑建築の中の公園

建築を公園として計画するプロジェクト。巨大な門のような壁を連続的に配置し、

それぞれの小さな公園を隔てると同時に連続させていく。

室がなく、パティオのみで計画された建築ともいえるかもしれない。(説明文より)


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↑raw house

敷地は小さな住宅が密集する長屋の街。そこにとても小さくて快適な環境をつくる。

近隣の長屋より小さなスケールで家を建てることで、家の周りにやわらかい

余白のような環境を生み出す。あたらしい小さな自然環境は庭となり、

その庭は開閉式のガラス屋根とガラス壁で囲まれ屋内にもなる。

その庭で豊かな生活が営まれる。あたらしいスケールの環境とあたらしいスケールの

住宅が生活の形式を緩やかに変えていく。(説明文より)


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ひとつひとつを丹念に見ていく必要がある。展示の仕方も、石上ワールド。


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↑basket & house

街のなかで、植物と動物に囲まれながら生活する。周辺からも植物や動物が

眺められるので、周りの環境もかわっていく。大きな籠のなかには、

一軒の小さな家が建てられる。(説明文より)


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↑island garden

湖のなかにたくさんの島を計画し、それぞれの島を敷地として住宅を計画する。

敷地と建築を等価に、そして同時に少しずつデザインしていく。

島と建築のランドスケープ。(説明文より)


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↑tunnel & city

すごく大きな範囲で環境の保護と開発を同時に考えてみる。

都市を集中的に過密させるような計画をするのではなく、広い範囲に、

できるかぎり分散し拡散させる。どこまで開発していっても、

既存の環境のなかに溶け込んでいくような都市。人間の都市のスケールに対して、

自然環境のスケールは段違いに広大である。すべてのエリアは、

さまざまなトンネルで転々と断続的に一体化される。ものすごく巨大で、

ものすごく希薄で低密度な都市。(説明文より)

 

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これも、tunnel & cityの模型。


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石上純也さん。この10分後、ヴェネツィアに向けて出発した。

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  • mauのしっぽぽ図書館

    [アート]「石上純也展:建築はどこまで小さく、あるいはどこまで大きく広がっていくのだろうか?」

    ●参考:「元 雑誌BRUTUS(ブルータス)副編集長、鈴木芳雄のブログ」での紹介文: http://fukuhen.lammfromm.jp/?p=7406 上記ブログ↑を読んで俄然興味が湧いたので、暑い中を頑張って銀座まで行っ…

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