まもなく終了のジョセフ・クーデルカ(1938 年チェコスロヴァキア生まれ)の
展覧会に行ってきた。
東京国立近代美術館にて、1月13日(月・祝)まで。
観覧料一般850円、大高生450円。
当日に限り、同時開催の「現代のプロダクトデザイン-Made in Japanを生む」展、
所蔵作品展「MOMATコレクション」および、工芸館で開催の「クローズアップ工芸」、
「日本伝統工芸展60回記念 工芸からKOGEIへ」も観覧可能。
数年前、東京都写真美術館で開催されたクーデルカ展では、
ワルシャワ条約機構軍プラハ侵攻の写真が中心だったが、今回は彼の初期作から、
最新のパノラマフォーマットのシリーズまでという作家の全貌を見られるチャンス。
故国チェコ共和国、プラハのナショナル・ギャラリーで開催され、
トルコやメキシコに巡回した展覧会にヴィンテージプリントや、
最新作を加えた構成になっている。
余談だが、クーデルカと同年生まれの日本の写真家は森山大道氏だ。
クーデルカ展の入場券を買い求めると収蔵作品展「MOMATコレクション」も
観覧できるのだが、現在、森山氏初期の代表作「にっぽん劇場」(1968)も展示中。
さらに写真の展示では、
デュッセルドルフ芸術アカデミーで教えたベルント&ヒラ・ベッヒャーと、
そこで学んだアンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、
トーマス・ルフの作品を展示している。
クールな作風の彼らと、一方、熱い独自の視点をもとに作品づくりをする
ミヒャエル・シュミットやヴォルフガング・ティルマンスの作品も展示されている。