フランシス・ベーコン展(東京国立近代美術館/5月26日[日]まで)も
いよいよ残すところ20日間くらいだ。
そのあとに、東京と同内容で、6月8日(土)〜9月1日(日)、豊田市美術館に巡回。
いくつかの雑誌でこの展覧会についての仕事をいただき、
ロンドン、ダブリンに取材に行ったりもした。
また、京都造形芸術大学東京芸術学舎で連続講座を組み立てた。
日本でここまでの展示ができた、記念碑的な展覧会だと言っていいだろう。
1983年、まだベーコンが存命中(彼は来日しなかったが)に開催されて以来、
30年ぶりである。
左から、
「屈む裸体のための習作」1952年 デトロイト美術館
「肖像のための習作」1949年 シカゴ現代美術館
「人体のための習作」1949年 ヴィクトリア・ナショナル・ギャラリー
「人物像習作II」1945-46年 ハダースフィールド美術館
以後、展示風景が続きます。
実際の展示を先に見たいという方はここまでにした方がいいです。
右「肖像のための習作IV」1953年
フランシス・リーマン・ローブ・アート・センター(ヴァッサー大学)
左「ファン・ゴッホの肖像のための習作VI」1957年
アーツ・カウンシル・コレクション(サウスバンク・センター)
右「ファン・ゴッホの肖像のための習作V」1957年
ハーシュホーン美術館
スフィンクスを描いたシリーズが4点展示されている。
これは本展をめぐるひとつのニュースではある。
この展示が可能になったのは日本国内にある作品のうち2点がスフィンクスだからだ。
左から
「スフィンクスの習作」1953年 イエール大学美術館
「スフィンクス」1954年 豊田市美術館
「スフィンクス III」1954年 ハーシュホーン美術館
「スフィンクス — ミリュエル・ベルチャーの肖像」1979年 東京国立近代美術館
ベーコンは1950年の終わりから51年のはじめに訪れたエジプトのギザで
スフィンクスを実際に見ているそうだ。
左「ジョージ・ダイアの三習作」1969年 ルイジアナ近代美術館
右「ルシアン・フロイドの肖像のための三習作」1965年 ヤゲオ財団
トリプティック(三幅対)の部屋
左から
「三幅対」1991年 ニューヨーク近代美術館
「三幅対」1987年 フランシス・ベーコン・エステート
「ジョン・エドワーズの肖像のために三習作」1984年 ヤゲオ財団
「三幅対 — 人体の三習作」1970年 個人蔵
ペーター・ヴェルツ/ウィリアム・フォーサイス
「重訳|絶筆、未完の肖像(フランシス・ベーコン)|人物像を描きこむ人物像(テイク2)」
2005年 ゲーツ・コレクション
プレスカンファレンスの様子。
説明しているのは東京国立近代美術館主任研究員の保坂健二朗氏。
本日(6/28)ご一緒させていただいた青木早苗です。
これまでもこんな風に、自分なりにレビューを書いた後にこちらに訪れて、コメントを寄せさせていただいておりました。
ベーコンもとても楽しみにしていて、ABCで開催された美術手帖×芸術新潮のトークやタカイシイでのコンタクトプリントなど事前に拝聴拝見して、観に行って来ました。
http://sanaegogo.exblog.jp/20432969/