山口晃 大画面作品集

13/01/01 | カテゴリー:蔵書紹介 | | No コメント

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昨年も大活躍だった現代美術家の山口晃さん。8年ぶりに作品集を出している。

彼のこの8年間の彼の活動を考えるとこんな立派な作品集が待望されていたのもわかる。


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『山口晃 大画面作品集』青幻舎 約240ページ 3,990円


達者な筆力をそなえ、見立てやウィットを散りばめ、見る者を楽しませ、うならせる、

平成の絵師の魅力が詰まっている。

彼の展覧会のタイトルではないが「老若男女、ご覧あれ」という一冊。


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表4は「千体佛造立之圖」。

これはブルータス「仏像」特集(2009年)のために描いてもらったもの。


山口さんの展覧会は、

上野の森美術館、練馬区美術館、大山崎山荘美術館、銀座三越、シンガポールJCC、

ヴァンジ彫刻庭園美術館、メゾンエルメス、美術館〈えき〉KYOTO、

平等院養林庵などたいていのものは見てきたし、

ブルータスでは「古美術研究旅行」特集、「西洋美術案内」でご一緒させていただいた。

展覧会はいつも楽しく、絵やインスタレーションで驚かせてくれるし、

ずっと眺めていても飽きない楽しいものだ。


以下、ほんの一部の掲載作品より。

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「成田国際空港 飛行機百珍圖」(部分)2005年


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「Tokio 山水(東京圖 2012)」(部分)2012年


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平等院 養林庵書院 奉納襖絵 2012年


巻末に付された美術評論家・椹木野衣氏による

「美術と工学と憂国と—山口晃の芸術とその理念をめぐって」はすぐれた論考。

山口氏の活動のアウトラインがわかった気がした。

会田誠との比較対照は「軽率な並列のようにも思われもする」としながらも

論じられるこの部分はたいへん興味深い。

また、山口作品はこれまでも大友克洋作品などを対比して語られることはあったが、

今回、椹木氏が「工学」という切り口で踏み込んで語っているこの文章は重要だ。


 


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