先々月、ニューヨークの行ってたときに取材していたものがあった。
杉本博司さんがまたジオラマシリーズの撮影をするというので、
その現場に立ち会って、様子を見ていたのだ。
自然史博物館のジオラマの部屋に許可を申請して撮影する。開館時間中だ。
そのジオラマは暗幕で覆ってしまうので見学者は見ることができない。
ご存じと思うが、ジオラマシリーズというのはたとえばこういうのだ。
主にニューヨークのアメリカ史自然史博物館のジオラマを撮影したもの。
(他館での撮影もある)。カメラの目を通すこと、モノクロ写真になることで、
実物を見るよりもリアルな感じになる
今回は取材しておいて、作品として発表された時点で、
雑誌記事などにしようかと思っていたのだが、
すでにニューヨークタイムスの電子版が報じているのでここで書かせてもらう。
ニューヨークタイムス電子版に載った写真 ©Fred R. Conrad/The New York Times
僕も撮影中の杉本さんを撮っておいた。
8×10の大判カメラとピント合わせ用のLEDライト。
これは上とは別のジオラマで。
杉本さんが8×10で撮っていたジオラマを僕はデジタルで撮ってパノラマにした。
森のシリーズ。モノクロになると下のような感じだろうか。
トリミングして、少し縦に伸ばしてみた。
暗幕を立てて撮影しているのは周囲が写り込まないようにするため。
そうしないと下のように別のジオラマや人が写ってしまう。
左側にいる子鹿がかわいい。
今回のジオラマシリーズがいつ、どこで発表されるかについては
時期が来たら、お知らせしたいと思います。
撮影が終わってほっとしている杉本さん。昆虫の拡大模型の前で。
ニューヨークタイムスの記事はこれだ。
タイトルは「カメラで化石にする」ってこと?
さて、こんな感じで杉本博司さんの現場や展覧会にはできるだけ出向いていて、
今までも、ニューヨーク、ボストン、パリ、ロンドン、ヴェネツィア、
東京、京都、金沢、丸亀、直島などで取材させてもらいました。
それらの取材エピソードをまとめたり、2005年に作ったブルータスの特集
「杉本博司を知っていますか?」のメイキングのエピソードなどを
話す『フクヘン。本・現場・美術:第3回 杉本博司さんとの仕事』
というレクチャーをする予定です。興味のある方、ご参加ください。
開講日程 2012年12月21日 (金)
開催時間 19:00~21:00
会場 青山ブックセンター本店 小教室