「ドビュッシー、音楽と芸術」展タブロイド判PR誌

12/04/05 | カテゴリー:編集プロセス, 美術展 | | 1 コメント

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7月に東京・八重洲のブリヂストン美術館で始まる展覧会

「ドビュッシー、音楽と芸術—印象派と象徴派の間で」の

タブロイド判PR誌『ARTREVUE(アールルビュ)』ができあがった。

「セザンヌ—パリとプロヴァンス」特集号

「KATAGAMI Style—世界が恋した日本の文様/デザイン」特集号に続き、3号目。

表紙は葛飾北斎の神奈川沖浪裏。


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『ART REVUE』「ドビュッシー、音楽と芸術」ブリヂストン美術館ほかで配布中


ドビュッシーと葛飾北斎の神奈川沖浪裏にはどんな関係が?

それは読んでもらえればわかる。

1905年に出版した交響詩「海」の楽譜の表紙に北斎のこの版画をもとにした絵を

新しい「海の情景」として用いた。

それは19世紀半ばから始まったジャポニスムブームの影響である。


音楽家をめぐる美術展? と即座には理解しにくいかもしれない。

しかし少し考えればわかるが、音楽、美術、文学、舞台芸術…ジャンルの違う

芸術もそれぞれの影響を与え与えられながら“新しい芸術”が生み出されていく。

サロン文化、印象派、象徴派、世紀末美術、ジャポニスム。


ドビュッシーはそんな芸術家たちの中心にいたのだ。

この展覧会は現在、パリのオランジェリー美術館で開催されていて、

たいへん好評で連日にぎわっている。

僕も先日のパリ滞在の時間を縫って見てきた。

ドビュッシーを軸に貴重な出品作品が多く、とても上手くまとめられた展覧会だ。

 

今回、日本にもやってくるこの展覧会をわかりやすく説明するため、このPR誌を作った。

ドビュッシーに影響を与えた人、彼から影響を受けた人を

コラージュ風にまとめたページがなんとも華やかである。

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伊藤桂司さんによるアートワーク。©Keiji Ito

ドビュッシーと同時代のメーテルリンクやディアギレフ、ラヴェル、サティ、

ニジンスキー、ヴェルレーヌがいるのは理解できるが、

スコアの表紙に絵を使われた葛飾北斎や、ドビュッシーの影響を受けた

エヴァンスやガーシュイン、武満徹、坂本龍一までがひとつの画面に!(登場人物敬称略)


この号の編集を手がけてくれたのは、編集者の若林恵さん。

音楽や美術にもたいへん造形が深い。彼は最近では『WIRED.jp』の編集長でもある。

このやや説明しにくい展覧会(展覧会そのものは決して難解ではない)を

誌面で説明するための適切なアイディアを出してくれた。

それはドビュッシーをめぐる人々をコラージュで表現しようということ。

それを聞いて、僕がすぐに思いついたのはアーティスト伊藤桂司さんの仕事。

伊藤さんも音楽に詳しいので、まったく話が早い。

美しくて、情報としても十分、そしておちゃめなコラージュを完成させた。

また、若林さんは音楽・文芸評論家の小沼純一さんに原稿を依頼し、

音楽史のなかのドビュッシーの重要さについてわかりやすく解説してくれた。

そのほか、オペラ「ペレアスとメリザンド」についても触れている。


ブリヂストン美術館、国立新美術館、三菱一号館美術館などで配布中。

そのほか、京都造形芸術大学外苑キャンパス、illyカフェやBoConceptショールーム

などでも無料配布中(または配布予定)。

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1 コメント {コメントする}
  • ARTREVUE「ドビュッシー、音楽と美術」 « ufg

    [...] 7月14日(土)より八重洲ブリヂストン美術館で開催される「ドビュッシー、音楽と美術 – 印象派と象徴派のあいだで」のためのタブロイドPR誌「ARTREVUE (アールルヴュ) 3号」のヴィジュアルを担当しました。フクヘン・鈴木芳雄さんのブログでもご紹介頂きました。これは音楽家ドビュッシーの「インスピレーションの交遊図」を図案化したものです。ブリヂストン美術館の他、国立新美術館、三菱一号館美術館、京都造型大学外苑キャンバス、illyカフェ、BoConceptショールーム等で無料配布(または配布予定)しておりますので、是非ご覧下さい。 [...]

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