奈良美智さんとゴヤの2つのマハを見たとき

11/12/15 | カテゴリー:編集プロセス | | No コメント

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現在、発売中の『カーサ ブルータス』でアーティストの奈良美智さんと一緒に

スペインを旅して、絵画について語ってもらった記事

「奈良美智さん、絵画はなぜスペインなの?」を担当したのだが、

そのときのこぼれ話をひとつ。

 

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プラド美術館では通常、「着衣のマハ」(左)と「裸のマハ」が並んで展示されている。


奈良さんは学生の頃からバックパック旅行でスペインを訪れ、熱心にゴヤの絵などを

見ていたそうだ。ケチケチ旅行だったので、めったに買いものなどしないのに、

プラド美術館で、ゴヤの版画集を買ったことなどを話してくれた。


その後も何度かスペインを訪れている奈良さんだが、

今回、久しぶりのゴヤの絵との対面だった。

われわれの撮影が終わるのを待っていたように、絵は壁から取り外された。

現在、上野の西洋美術館で開催中の「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」に出品のための

シッピングの準備が始まったわけである。


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「着衣のマハ」は取り外され、日本へ送るための検品を、「裸のマハ」も取り外され、

別の壁面に掛け直された。その様子を眺める奈良さん。


僕は取り外された絵の裏側を見ていて、面白いものを発見した。

「着衣のマハ」と「裸のマハ」は1971年に、このときは2つとも日本に来ている。

今回、40年ぶりの来日なのだが、そのとき貼ったと思われる国立西洋美術館の

シールがあったのだ。


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「着衣のマハ」の裏にあった「国立西洋美術館」のシール。


「裸のマハ」も壁を移動したので、裏を見ることができた。


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「裸のマハ」の裏にあった「国立西洋美術館」のシール。

この2つの絵の裏を見た日本人はそうはいないはず。


1971年の「プラド美術館展」では2つのマハが同時来日したほか、

同じくゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」の版画も展示され、

それを見た当時9歳だったアーティストの村上隆さんはその恐ろしさに震え、

2度と美術館に行きたくないと思ったそうだ。


現在開催中の『ゴヤ展』(1月29日[日]まで)も「着衣のマハ」ばかりでなく、

めったに見られない貴重な作品も数多く出品されるているのでお薦めする。


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このパラソルの絵も『ゴヤ展』出品中。

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