杉本博司×千宗屋「千利休とマルセル・デュシャン|観念の錬金術」

11/08/20 | カテゴリー:レクチャー/講義 | | No コメント

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森美術館「フレンチ・ウィンドウ展」(8月28日[日]まで開催中)の関連イベントとして、

杉本博司×千宗屋「千利休とマルセル・デュシャン|観念の錬金術」というトークが

六本木ヒルズのアカデミーヒルズで開催された。

現代美術家/建築家の杉本博司さんと武者小路千家若宗匠(次代家元)で美術史家の

千宗屋さんによる、面白くて笑える、いや違った、ためになって笑えるお話。


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画像左から、マルセル・デュシャン、千利休。


ふたりとも、デュシャンと利休の共通点については以前からいろいろと興味深く

感じていたのだが、今回「フレンチ・ウィンドウ展」にちなんでデュシャンに

関する話をするチャンスを得、あらためて、「利休とデュシャン」について調べ、

驚くほど、符合する点が多かったという。

そもそもは、利休の「見立て」とデュシャンの「レディメイド」に共通点を

見出したりしたのがきっかけだったようだ。


「デュシャンが考えたこと、やったことは400年も前に日本で利休がやっている」

ということは2人が主張するところ。


話のまとめは、この希代の茶人と美術家の〈呪い〉から自分たちは逃れられないという

ところで落ち着いた。特に千宗屋さんは利休の、杉本さんはデュシャンの。


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左から、千宗屋氏、杉本博司氏。親子ほど年は違うのだが、絶妙なトークを展開。


杉本さんがニューヨークに最近完成させた茶室も写真でお披露目された。


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露地には苔が植えられている。そういえば杉本さんの処女執筆集は『苔のむすまで』。



ニューヨーク、チェルシーのロフトの中に作られた茶室。


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日本人以外の客も多く予想されることから、立礼の茶会にも使えるような設備も。

奥にかかるのは、エルズワース・ケリーのリトグラフ。


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茶室の床。右側細い桟の障子からの光が美しい。

千宗屋さん曰く「杉本さんの茶室は演劇的空間のようですね」。


2005年に杉本さんの「時間の終わり」展(森美術館)関連企画として、

ふたりが根津美術館で主催した「三夕茶会」の写真を見ながら解説。


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床に掛けられたのは杉本さんの海景シリーズより「北海道」。


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別の茶室には「華厳の滝」と香木による掛仏(平安時代?)。お点前をする若宗匠。


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杉本さんの書も公開。ダジャレものも多かった。


トーク終了後、2人の著書のサイン会があった。

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通常、写真集には「Sugi」のサインが多いが、著書には漢字で名前を。


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森美術館・森佳子理事長もお買い上げ、列のいちばん後ろに並んでサインをもらう。


今回、杉本さんがサインしているのは、

最近出たばかりの『空間感/杉本博司 スター建築家の採点表』

カーサブルータスに杉本さんが連載していた世界各地の美術館の建築についての話。

美術館に招かれる美術家としての顔と、自らも建築を手がける建築家の顔を持つ

杉本さんならではの、辛口ながらも、活発な行動の様子が伝わる本。

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