和歌を愛でる

14/01/08 | カテゴリー:美術展 | | No コメント

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和歌がもとになった美術品、工芸を集めたコレクション展。

自然や季節の感動、あるいは恋心を三十一文字の歌に託してきた。

さらにそれを造形化し、生み出された美しい品々。

日本美術と和歌の密接で幸福な結びつき。


10年前にサントリー美術館で「歌を描く 絵を詠む - 和歌と日本美術」という展覧会が

あったが、同様の企画。しかし、コレクションと展開の違いが、それぞれ良いものだ。

どちらの展覧会にも武蔵野図屏風が展示され、例の歌が添えられている。


コレクション展「和歌を愛でる」

根津美術館 2月16日(日)まで。

休館日:月曜日 ただし1月13日(月・祝)は開館し、翌14日(火)休館

入場料:一般1000円


2014-01-08 13.40.47

《吉野龍田図屏風》紙本金地着色 江戸時代 17世紀

〈古来より和歌に詠まれた名所を、桜は春の吉野、紅葉は秋の龍田川という、

特定の季節の景物と結びつけて描く。枝に結ばれた短冊には、『古今和歌集』と

『玉葉和歌集』からとられた吉野と龍田川、桜と紅葉にちなむ和歌が記される。

装飾性の高い名所絵といえよう。〉

(作品解説より)



2014-01-08 13.37.00

《本阿弥切(古今和歌集断簡)》伝 小野道風筆 彩箋墨書 平安時代 11-12世紀

〈もとは巻子本で、名称は本阿弥光悦が所持したことにちなむ。

書かれた3首の和歌は『古今和歌集』巻第十八・雑歌下の部分で、昔を懐かしむ心、

話がつきない友人との語らい、遣唐使節に選ばれて憂慮する気持ちなどが謳われている。〉

(作品解説より)


2014-01-08 13.42.11

《武蔵野図屏風》紙本着色 江戸時代 17世紀

〈『続古今和歌集』の歌をもとにした「武蔵野は月の入るべき山もなし 

草より出でて草にこそ入れ」という和歌などから、一面の秋草の中に埋もれるように

月を描く武蔵野図屏風が生み出された。この屏風は定型とは異なり、

月だけでなく、太陽や奥に広がる水面も描かれる。〉

(作品解説より)


2014-01-08 13.43.35

重要文化財《嵯峨山蒔絵硯箱》木胎漆塗 室町時代 15世紀

〈『後撰和歌集』の在原行平の和歌「さがの山…」(*1)を意匠化した硯箱。

蓋裏の山際にかかる月や流水の傍らに立つ家屋などによって

嵯峨山とおぼしき風景を表し、さらに、身の懸子の「嵯・峨」や蓋裏の

「の・御幸・絶にし・千代」の文字により、行平の和歌に結びつける。〉

(作品解説より)

*1:嵯峨の山みゆきたえにし芹河の千世のふるみち跡はありけり


2014-01-08 13.43.06

重要文化財《春日山蒔絵硯箱》木胎漆塗 室町時代 15世紀

〈蓋表には月に照らされた秋の山野に佇む鹿を、蓋裏には山中の茅屋で

鹿の声に耳を傾ける男を表現し、『古今和歌集』の壬生忠岑の和歌

「山里は…」(*2)の情景を硯箱に表現している。

また蓋表には「け・れ」、蓋裏には「は・ことに」という歌の中の文字が隠されている。〉

(作品解説より)

*2:山里は秋こそことにわびしけれ鹿のなくねに目をさましつつ


お茶に関する展示は「初釜 来福を願う」として、

吉祥や干支をテーマにした道具を展観する。

 

2014-01-08 14.20.07

重要文化財《鼠志野茶碗 銘 山の端》美濃 桃山時代 16-17世紀

〈茶道具には、作品から喚起されたイメージを和歌に結びつけた「歌銘」がつけられた。

銘の「山の端」は花園院の和歌「五月雨ははれんとやする山の端にかかれる雲の

うすくなりゆく」にちなむ。白い釉薬を山の端にかかる雲に見立てたのであろう。〉

(作品解説より)


「小袖の彩り」というテーマ展示も行われている。

 

2014-01-08 14.21.55

《萌黄地鷹草花文様振袖》絹 染・刺繍 江戸時代 19世紀


2014-01-08 14.22.23

《白地染分け草花文様小袖》絹 染・刺繍 江戸時代 18世紀


狩野山楽によると言われる「百椿図」の展示。

江戸時代、さまざまな椿を愛でるブームがあったという。

朝顔のブームもありましたね。


2014-01-08 14.26.56

《百椿図》(部分)伝 狩野三楽 紙本着色 江戸時代 17世紀 茂木克己氏寄贈


2014-01-08 14.24.11

調度品との組み合わせなど。

 

2014-01-08 14.31.29

《茶杓》 千利休作 象牙 桃山時代 16世紀


2014-01-08 14.33.12

《色絵椿文向付》尾形乾山作 江戸時代 18世紀


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