2011年から雑誌『文藝春秋』の表紙画を描いているのは日本画家の松村公嗣氏である。
その原画の展覧会「松村公嗣 文藝春秋表紙絵展」が1月7日まで、
日本橋三越本店本館6階美術画廊で開催されている。
巡回:1月15日〜21日、三越名古屋栄店7階美術画廊。
《なごり雪》2013年3月(掲載号の号数。以下同)
『文藝春秋』表紙を担当した画家といえば、
鏑木清方、安井曾太郎、梅原龍三郎、藤田嗣治、橋本関雪、竹内栖鳳、川合玉堂、
川端龍子、杉山寧、髙山辰雄、平松礼二・・と錚々たる名前が並ぶ。
松村氏が担当し、すでに3年が経過したので、36点の作品が生まれた。
その中から、20余点が展示されている。
松村氏は1948年、奈良県に生まれ、愛知県立芸術大学で片岡球子氏に師事した。
現在、愛知県立芸術大学学長。日本美術院同人。
《宵牡丹》2011年5月
《ほたる》2011年7月
《舟唄》(別バージョン)2011年9月
『文藝春秋』2012年3月号《ポタラ宮》(展覧会未出品作品)
『文藝春秋』2013年9月号《冬瓜》
また、展覧会にからめ、三越のカード会員誌『お帳場通信』にて、
松村氏のインタビューを担当させていただいた。
編集部からのご指名であったが、奇遇にも、
愛知県立芸術大学の教員でもある僕が学長をインタビューすることになった。
かなり緊張した・・・。
実際には松村氏は気さくな人な(のは知っていた)ので楽しい取材だった。
取材後は自ら運転するクルマで我々を駅まで送ってくれた。
これは誌面ではなく、PDFに赤入れしたもの。
インタビューでは岩絵具や膠などを見せてくれ、
日本画とはどういうものかを詳しく教えていただいたのだが、
そこまで書くスペースがなかった。