山口晃 平等院養林庵 奉納襖絵

12/11/04 | カテゴリー:美術展 | | No コメント

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画家の山口晃さんが平等院内にある重要文化財の養林庵書院に襖絵を奉納し、

現在、公開されている。

山口晃 襖絵奉納記念『重要文化財養林庵書院』特別公開


公開日:11月3日(土・祝)、4日(日)、10日(土)、11日(日)、17日(土)、18日(日)、

23日(金・祝)、24日(土)、25日(日)、12月1日(土)、2日(日)

時 間:10:00~15:00(退室時間)

拝観料:1300円(平等院拝観料込み。鳳凰堂は改修工事中。拝観不可)

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鳳凰堂の裏手に位置する養林庵。通常は拝観不可。

この先は襖の写真がありますので、

実物をまず見たい人はここまで。


 

 

 

 

 

 

 

 

山口晃さんは以前にも岐阜県土岐市清安寺の天井画を描いているが、

今回は襖絵に挑戦。しかも建物は桃山時代の遺構と伝わる重要文化財で、

狩野山雪工房作といわれる障壁画が遺されている。


描いたのはこの部屋(脇の間)の襖だ。

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同じ場所から、パノラマ撮影すると、こうだ。大きくする。

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正面は洛中洛外図のように京都の町が描かれている。

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ディテールを見てみると、まさに平成の絵師、山口晃氏の仕事。

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さらにディテールを見てみると、

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仁和寺、妙心寺、龍安寺、立命館。

もうひとつ、

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嵐山の風景。大覚寺、天龍寺、渡月橋。


右手の襖には機関車に引かれる列車。

山口さんらしい、メカニカル+和風。

和風建築風に設えた列車(何段階か等級がある)に乗り(乗れない人は歩いて)、

近江から彼岸の入口の京都駅へ、さらに極楽・宇治へ向かうという

ある種の阿弥陀来迎図というわけだ。

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機関車のディテール。

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客車のディテール。

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もうひとつの面はやや趣が変わり、平等院の藤棚を描いたようである。

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だが、近づいて見ると、それは「南無阿弥陀仏」の重ね書きだった。

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そして、襖の間から射す光は二河白道(浄土教における極楽往生を願う信心の比喩)を

視覚化した(見立てた)もの。二つの河のうち、右は水の河、左は火の河だという。


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画家の山口晃さん。構想から完成まで3年を要した。

今回もすばらしい、楽しい絵をありがとう。

引き続き、隣室の襖に極彩色の絵を描く予定だそうだ。


ところで、これは鳳凰堂の現在。改修工事のため、素屋根に覆われている。

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さや堂を造るかたちではなく、屋根をかけ、綿密な足場を組み、作業が行われている。

しばらく拝観できないのは残念だが、

山口ファンにとっては、むしろ好きな風景なのではないか?

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また、美術館「えき」KYOTO(ジェイアール京都伊勢丹7階)では、

平等院養林庵書院 襖絵奉納記念『山口晃展~山口晃と申します 老若男女ご覧あれ~』

が開催されていて、こちらも盛況である。

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たった1か月の展示。


関連イベントとして、山口さんのトークショーが開かれた。

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二河白道について解説している。

山口さんの背景の人物画のような絵は何? 

それは下の写真、左端の三潴末雄さんを描いたものでした。

三潴さんは山口さんの所属するミヅマアートギャラリーの代表です。

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打ち上げ会場は丸太町の吉田屋料理店にて。


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