KORIN展@根津美術館

12/04/21 | カテゴリー:美術展 | | No コメント

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『KORIN展 国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」』では

根津美術館が所蔵する尾形光琳による国宝「燕子花図」と

同じくメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」がきれいに並んで展示されている。

5月20日(日)まで。根津美術館にて。


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右:燕子花図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

左:八橋図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 メトロポリタン美術館蔵


「燕子花図屏風」は美術や歴史の教科書にもしばしば登場する、

尾形光琳初期の名作で、さらに「八橋図屏風」は「燕子花図屏風」の

およそ10数年後に描いたとされる同じモチーフの作品。

「伊勢物語」の「八橋」の場面に想を得ている。


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燕子花図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 根津美術館蔵


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八橋図屏風 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 メトロポリタン美術館蔵


この2つの屏風がひとつの展覧会で並ぶのはおよそ100年ぶり。

1915年の三越呉服店での展覧会にそれぞれ出品された記録があるが、

今回のように2つが同時に並列されたのか、展示替えなどで別々に出品されたのかなど

詳細については記録がなく、写真もなく、その点は不明だという。

ともかく、本展は歴史的に残る展示となるであろう。会期はたった1か月なので注意。


「八橋図屏風」はメトロポリタン美術館でも、カキツバタの季節に展示されることに

なっていて、僕も現地で見たことがある。ガラスケースには入れられず、

接近センサーが付いているだけの展示設備に設置されていたのが新鮮だった。


ところで、2つの屏風の制作年代についてだが、かつては

「八橋図屏風」(メトロポリタン美術館蔵)が先で、「燕子花図屏風」が後という説が

とられたこともあった。「伊勢物語 八橋」のストーリーをもとに描かれた作品としては

下の「伊勢物語八橋図」(下に図版)があるが、ここから人物を省き、

次に橋を省き、最終的にシンプルな「燕子花図屏風」になったという流れだ。

しかしそれは現在では否定されている。


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伊勢物語八橋図 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 東京国立博物館蔵


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燕子花図 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 大阪市立美術館蔵


展覧会では、酒井抱一編『光琳百図』(江戸時代 19世紀)も出品されていて、

そこには「八橋図屏風」と思われる作品も掲載されている。



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