スペイン絵画特集のラフコンテなど

11/12/30 | カテゴリー:編集プロセス | | No コメント

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いくつかの大学でアート、デザイン、メディアに関する講義を受け持っていて、

基本的な話のほかに自分の最近の仕事を織りまぜながら、話したりする。

年明けに2つの大学で話すので、その準備をしている。

今回は現在発売中の『カーサ ブルータス』に掲載されている

「奈良美智さん、なぜ絵画はスペインなの?」を題材に話す。

これは昨年の9月に奈良美智さんとスペインに行き、美術館や教会で絵をたくさん観て

それをページにまとめたもの。学生時代からスペイン絵画を愛している奈良さんに

話を聞くのは、とてもエキサイティングな仕事だった。


メイキングっぽい写真を織りまぜながら、講義用パワポを作ったが、

ここではページ割りのラフなどをお見せする。


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これはデザイナーに構成を見せるために作った、流れと入れ込む要素を明確にしたラフ。

10ページ中4見開き目にあたる「トレド」のページ。



できあがったページはこれ。

サン・トメ教会でエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」を見ている奈良さんの

シルエットが左ページに。

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『カーサ ブルータス』(マガジンハウス)2012年1月号より


一方、取材前(出張申請前)企画を練っている段階で描いたラフがこれです。

奈良さんの「エル・グレコもちゃんと見たいですね」という希望を

取り入れて、トレドにも行くことは決めていた。


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かなり大ざっぱなラフだが、左ページでやりたかったことはほとんど変わっていない。


全体を見るとこんな感じです。このときから10ページというのはほぼ決まっていた。

今回、協力をしてくれたスペイン政府観光局に提出したラフもこのレベルです。

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トビラのイメージもすでに固まってるし、見開きの前後入れ替えはあるものの、

全体の構成としては自分の中ではかなり詰めてある。

実はあまり、コンテをガチガチに決めないで、あれもこれもと取材して、

そのあとで、デザイナーといっきに料理するというのも好きなやりかたです。

広告の仕事や雑誌でもタイアップ記事ではそうは行かないですけど。

その「あとでいっきに料理法」についてはまたどこかで書きたい。


さて、さきほどの取材後、デザイナーやライターに説明するための

ラフコンテの全体はこんな感じでした。

A3の紙に描いて、そのまわりに写真のサムネイル(小さくプリントアウトしたもの。

昔でいえばベタ焼きだね)を貼り付けたりするので、巨大になってしまい、

編集部の大判スキャナでも1回でスキャンできず、3回に分けて、合成してます。



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これをチーフデザイナー、デザイナー、編集長に見せながら、ページの構成を伝えたり、

逆に提案やアドバイスをもらったり、タイトルを修正したり、その他いろいろ

伝達し、相談します。


以上のことをもっと詳細に図版を増やして、講義の一部でやります。

愛知県立芸大受講予定者諸君、東北芸術工科大学受講予定者諸君、

もうすぐ会いましょう。

あ、呼ばれれば、また、朝日カルチャーセンターとかでもやってもいいですよ。


記事は発売中のこの号に載っています。


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『Casa BRUTUS(カーサ・ブルータス)』2012年01月号 マガジンハウス 880円(税込)


アマゾンからも買えます。

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